最近の日中関係について、友達と話すこともある。どっちがしたたかだとか、どっちが頑固すぎるとか、いろんな意見がある。これらの話から、一連の事件が鏡になりはじめているんじゃないかという予感が、私にはある。「自分が生まれた国ってどうよ??」ということを、政治家だけじゃなく、一般人もやっと考え始めるんじゃないかという予感である。
 
 実は、今、日本は、海外に派兵している国の一つなんだ。そこがいかに「日本は平和主義で、靖国参拝に特別な意味がない」と主張しても、説得力ないこと夥しい。
 一方、中国で、罪のない日本人がテロに遭ってても警察が放置していることも事実で、そこが「友好・合作・協力」をスローガンに掲げてても、これも説得力ないこと夥しい。

 話しててイヤになるのは、「もしやどっちの国もコドモ?」と思えてくることだった。
 しかし、突然思ったのさ。
 「そうだ、コドモは、これからオトナになることができる!」
 これが、狡い大人同士の争いだったら、根は深いし、解決は難しいだろう。
 しかし、政治家連はともかく、一般人はまだ、知識的にも、思想的にもコドモである。そいで、人数は圧倒的にそっちの方が多いんだから、希望を失うのはまだ早い。

 コドモが明日すぐオトナにならないように、時間は沢山かかるだろうけれど........

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 昨日から、とある専門学校で、脚本の講義を受け持つことになった。
 もうふたまわり近く違う子たちとどうつきあえるかなあ、と、今もまだ心配。一番の心配は、彼らの若さに私がシットするんじゃないかということだった。でも、不思議と、それはまだない。自分より目下だから安心したというのではない。彼らの素直なひたむきさが、なんだかすごく嬉しかったのだった。
 この子たち、これからオトナになるんだなあ!すっごいいいじゃん。
 私も、今よりもっともっとオトナになるぞー。
 たぶん、冷めてる子や、私が気に入らない子もいるだろう。でも、しょうがないや。いいんだ。そんなの没関係。愛するよ。私は。とりあえず、それが私に今振られた役割だからね。
 しょうもない世界でも、生まれちゃって、どんなにしんどい目に遭っても、それでも生きていきたい以上、愛した方がいいに決まってる。